介護職で仕事に邁進するためには、おもてなし術である接遇スキルを徹底的に学んでおく必要があるが、現在は多くの事業所で接遇研修を受ける事が可能だ。一般的な接遇研修は、介護事業所に所属する介護職スタッフが全員参加する講習会が行われ、座学を中心に挨拶・礼儀作法・利用者様対応などを実施する。
研修は、講師の話を一方的に聞くだけの座学だけではないケースもあり、講師から意見を求められた場合は真剣に意見を発表しなければならない。
なお、研修の講師は施設長を始めとした介護歴の長い上司や、接遇スキルに通じたマナー講師が行う事が多く、数カ月おきに毎回異なるテーマで開催されている。
また、接遇研修は、参加者が積極的にスキルを学べるように、研修で得た知識を単にインプットするだけではなく、アウトプットする機会を設ける事もある。接遇のコツを講師から聞いた後は、そこで得た知識を実践で活かせるようにトレーニングを行うのが一般的だ。
その際に、利用者様役とスタッフ役に分かれて、様々なシチュエーションを設定してロールプレイングを行うが、そこで起きてしまったミスに関しては、話し方・目線・表情などの改善点を参加者同士でしっかり話し合っておく事が大切である。
そして、研修後の利用者様とのやり取りは、接遇スキルの高いおもてなし精神を忘れずにこなす事が重要だ。利用者様の笑顔や喜びに繋がる事もあるので、常に丁寧な言葉遣いと笑顔で接する事を忘れないようにしよう。